鋼プレートガーダー橋設計課題
この課題の説明には,以下の図が説明用にリンクされています.
1.設計条件
橋の支間:L(m) 橋の幅員:B(m)
形式 :主桁並列形式・単純非合成鋼プレートガーダー道路橋(歩車道の区別なし)
床版:鉄筋コンクリート床版
活荷重:B活荷重を用いる.
2.設計上の注意
a.道路橋示方書・共通編/鋼橋編(日本道路協会,最新版)に準拠する.
b.工場製作はすべて溶接とし,現場接合は高力ボルトとする.
c.現場への最大搬入長さは15mとする.
d.使用する鋼板は標準板厚(*1)のものとする.
*1標準板厚(mm); 9,10,11,12,13,14,15,16,18,19,20,22,25,28,32,36,38,40,45,50
e.I桁を構成する主断面に用いる材種は統一する.
e.仮定鋼重と実鋼重の差は5%以内とする.
f.応力度照査の対象となる応力値の有効桁数は3桁とする.
g.床版のスパン長を定める際には,T荷重の車輪間隔に配慮する.
h.高力ボルトを使用する場合には,F10T/M22を用いる.
i.高力ボルトの縁端距離は40mmとする.ただし横構の主桁への連結部などについてはその限りではない.
j.現場継手部において,連結板は母材の断面変化のテーパー部から20mm以上離す.
k.すみ肉溶接と突き合わせ溶接との間隔は100mm以上あける(図ー1参照).
l.垂直補剛材のフランジへの溶接には次の点に注意する(図ー2参照).
1)支点上は引張・圧縮フランジ共に溶接し,力の流れを確実にする.
2)横桁取り付け部
及び対傾構取り付け部は,圧縮フランジのみ溶接し,引張フランジとはメタルタッチとする.これは,引張側での疲労亀裂の発生を防ぐためである.
3)その他の箇所については圧縮フランジのみに溶接し,引張フランジとの間は空けておく.
m.抵抗曲げモーメント,作用曲げモーメントおよび断面変化位置の関係については図ー3を参考にする.
n.主桁の添接における高力ボルトの配置は図ー4にならう.
o.主桁の水平補剛材は原則として1段とする.また,水平補剛材と腹板のすみ肉溶接のサイズは4mmとする.
p.水平補剛材の配置は図ー5のようにする.
q.市販のソフトウェアを利用する場合にはそれが正当な手続きにより入手したものであることを示すこと.不法に入手したソフトウェアを用いて提出されたものは受け取らない.
r.地覆の幅は600mmとする.
s. 桁長は橋の支間+600mmとし,橋長は桁長+100mmとする.
3.提出するもの
a.計算書(A4のレポート用紙に手書きに限る.表計算ソフトなどを用いて作表,グラフ作成をすることは良いが,主要な部分は手書きとする.手書きは,製図基準に定められた文字で書くものとする.乱雑に書かれた計算書は認めない.)
b.設計図
c.透視図(鳥瞰図)
設計図および透視図は情報処理センタ-に導入のCADソフトまたはそれに準ずるものを用いて描くものとする.出力は,XYプロッタまたはレ−ザ−プリンタとする.図面は次の順に綴じて提出する.
1)表紙
2)透視図 3)一般図 4)材料表
5)主桁
6)主桁の詳細図 7)その他の構造図
8)その他の構造図の詳細図
4.製図上の注意
a.一般図に対する縮尺は1/100,1/200,1/250,1/500を標準とする.
構造図に対する縮尺は1/10,1/20,1/30,1/40,1/50を標準とする.
詳細図に対する縮尺は1/1,1/2,1/5,1/10,1/20を標準とする.
b.伸縮装置,排水装置,沓および高欄の詳細図は省略してよい.
5.検閲および提出上の注意
a.定められた検閲日に検閲を受けない者は,正当な理由がない限り提出することはできない.病欠の場合,学生課の欠席届は正規の書類と認めない.例外はいっさい認めない.
b.検閲を受けるときは,計算書と図面を携行すること.
c.計算書締切日には設計計算が終了しているかをチェックする.この際,計算が終了していない者は次年度に再履修することとする.例外はいっさい認めない.
d.図面締切日には,すべての図面を書き終えていなければならない.完成していない図面がある場合には,次年度に再履修することとする.また,不備を指摘された図面は修正あるいは書き直して提出日に提出するものとする.例外はいっさい認めない.
e.締切日の締切時間までに提出しない者は次年度に再履修することになる.例外はいっさい認めない.
f.検閲場所
指定された場所で行う.
以 上