7/9 1限:開発と資源・エネルギー問題を考える + 2限:科学技術の不確実性と環境問題

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開発と資源・エネルギー問題を考える

1986年のチェルノブイリ原発事故の衝撃は,それまで理念的な議論が多かったヨーロッパの社会科学に具体的な環境問題の重要性を再認識させました.多くの社会学者が,環境問題を組み入れた社会理論を模索しました.その代表的な議論が,再帰的近代化論(リスク社会論を含む)とエコロジー的近代化論です.これらの議論は,近代化・合理化を肯定的に捉え,「持続可能な開発」を近代化・合理化の新しい段階と考えるものです.これは,環境問題に積極的に対処し,ある程度は成功しつつある(と思われている)ヨーロッパ社会の現状を反映したものと考えられます.しかし,世界的なレベルでは環境問題は改善しつつあるとは到底思われません.そこで,これらの理論への批判が起こります.ここでは,米国のラディカル・エコロジーの代表格である「生産の踏み車」論による批判を検討します.事例として,大規模開発と原発問題を取り上げます.

再帰的近代化論(A.ギデンズ,U.ベック)