Science, Technology and Society

2.科学の歴史


科学者とは誰か?/事実としての科学の歴史

科学を事実として,行為の集合として見る場合,その発生や変遷の歴史をたどることは大変重要です.科学はどのように生まれて,そのように変わってきたのでしょうか.科学の歴史は,「科学史」という歴史学の学問分野として成り立っています.大学の講義で取り扱う場合は,前期・後期で30回分ぐらいの授業が必要です.そこで,ここでは,ごく大雑把に,科学史の基本的な「考え方」についてのみ学習します.→授業pdfファイル

科学はどのような行為か?/科学と技術はどう違うか?

ここは,事実,行為として考えると良いでしょう.実際に,どのような行為を科学と呼び,どのような行為を技術と呼んできたのか,歴史を紐解いてみましょう.また,科学と技術との間にどのような関係があったかを考えると,両者の違いがよりはっきりするでしょう.

科学と技術の歴史を考える場合には,日本ではなくて,ヨーロッパの歴史を参照することが必要です.なぜなら,少なくとも近代科学はヨーロッパ文化から生まれたからです.その場合,科学と技術は,ヨーロッパの言語では何と呼ばれてきたののでしょうか?
例えば,科学は英語でscienceですね.しかし,科学とscienceは完全に同じ概念を意味しません.
では技術を英語で言うと何でしょうか? technologyは,辞書では科学技術や応用科学となっています.古くから営まれてきた技術,例えば法隆寺の建築技術と言う場合の技術は含まれていません.

「科学はいつ生まれたか?」をどうやって考えるか?―演繹的方法と帰納的方法―

(1)何が知られたのか?―発見の事件史から考える―

(2)どうやって知るのか?―科学の方法論の歴史から考える―

演繹的推論と帰納的推論

観察の理論負荷性―N.R.Hansonのテーゼ―

(3)誰が何のために知るのか?―科学者集団の成り立ちから考える―

今週の科学者:ヨハネス・ケプラー(Johannes Kepler, 1571-1630)


ドイツの自然哲学者,天文学者,物理学者,神聖ローマ帝国数学官.惑星の運動に関するケプラーの3法則を発見した.これらの法則は,ニュートンの万有引力の理論形成に影響を与えたほか,近代の天文学および光学の基礎をつくった.しかし,ケプラーは,生涯の大半の時期で占星術によって身を立てており,敬虔なルター派の信者でもあった.新プラトン主義的な神秘主義者でもあり,惑星の軌道を正多面体や音楽の和声で説明した.

参照文献・URL
アーサー・ケストラー,『ヨハネス・ケプラー』,小尾信彌・木村博訳(ちくま学芸文庫,2008年).
『世界大思想全集31 ガリレオ・ケプラー』,島村福太郎訳(河出書房新社,1963年)
ヨハネス・ケプラーの惑星の運動法則 http://csep10.phys.utk.edu/astr161/lect/history/kepler.html
ヨハネス・ケプラーの多面体 http://www.georgehart.com/virtual-polyhedra/kepler.html
ケプラー・アーカイヴ http://www.kepler-archiv.de/