ボストン滞在記

ハーバード大学に滞在していたラヴェネル先生と共同研究をするため、2005年09月にボストンに滞在しました。

宿舎について
観光地化されていることもあり、ボストンの宿ははっきり言って高いです。ちゃんとしたところで1泊200ドル以下のホテルは中々無いと思います。3週間程度の滞在を目論んでいたのですが、私が当該年度に取得していた科研費ではそんなに払えません。どうしようかと困っていたところ、何とラッキーなことにハーバードの数学科が所有しているアパートの1室(Prescott Street 20番地の53号室)に入れてもらうことが出来ました。

当初は、事務のRubyさんから「一ヶ月のRentが1353ドル+電気代20ドル+ガス代10ドル」という連絡を受けたのですが、私が実際に滞在したのは9月12日から28日までだったので、実際には日割りで計算してくれて850ドルで済みました。

ハーバード大学について
ご存じの方も多いように、ハーバード大学は日本の大学のように「ここからここまでが大学です」というようなエリア区分があまりはっきりしていません。大学の景観としてはいわゆるハーバードヤードが有名ですが、あそこにあるのはほとんどが学生寄宿舎であり、学生が講義を受けるところではありません。

ハーバードヤードの近くには、数学科が入っているScience Centerがあります。滞在中はここの3Fにある数学科に併設された図書館脇に研究室を頂き、毎日半分くらいの時間をここで研究に費やしました。事務室の向かいにはFaculty memberの写真が掲示されているのですが、ここで広中先生のスマイルを見ることが出来るのは日本人としてとても勇気づけられました。

後日談
アパートを出るときに、私が使用していたプリペイド式の携帯電話をアパートの部屋に置いていったのですが、帰国後にラヴェネルから「お前の住んでた部屋の次の住人が携帯電話を引き取ってくれるそうだ。誰だと思う?」と興奮気味に連絡がありました。







何とJ.P.Serreだと言うじゃないですか!!!









もう少し滞在していれば、彼の講演を聴くことが出来たかも知れないのに・・・と思うと、残念でなりませんでした。