兵法三十六計 守屋洋
第二十六計 指桑罵槐(桑を指(ゆびさ)して槐(エンジュ)を罵(ののし)る)
ほんとうはA(槐)を批判したいのだが、表面きってやることがためらわれるといった場合、B(桑)をどなりつけることによって、間接的に批判する手法。
名将と呼ばれるような人は、例外なく「厳」と「仁」のバランスを心がけてきた。
第二十七計
仮痴不癩(痴仮(いつわ)るも癩(てん)せず
冷静な計算の上になって愚かなふりをする。「仮痴」の演技力。
「君子は盛徳ありて容貌愚かなるがごとし」(老子)
「知っちょっても、知らんふりをすることよ」(大山厳、大将の心がけを問われて)
以上
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