死について (中野孝次「人生を励ます言葉」より)

死の見えない社会は生の姿も見えない社会だ。

人間つねにいま死がおとずれるものとして生きねばならぬ、それが生を楽しむゆえんだ・:兼好法師「徒然草」より

あらかじめ死を考えておくことは自由を考えることである。死を学んだものは奴隷であることを忘れた者である。死の習得は我々をあらゆる隷属と約束から解放する。:モンテーニュ「エセー」より

所有すること(to have )ではなく、いかにあるか(to be)ということにこそ、われわれの最大の関心がはらわれねばならぬ。

西川喜作「輝やけ我が命の日々よ」(新潮社)
井村和清「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」(祥伝社)
柳田邦男「死の医学への序章」(新潮社)

以上