恋愛について (中野孝次「人生を励ます言葉」より)

恋人の欠点を美徳と思わないような者は、恋しているとは言えない。(ゲーテ)

選択という心の動きは愛とはいえぬ。(アラン)

自惚れ人間には恋はできない。

他人の目によく見えたいという衝動からなされる行為は、それが恋や○○○○に関わる場合では、そべて心の世界には無関係、ということは、僕らの真の幸福や心の深い満足とは何のかかわりもないのだ。

本当に美しい人とは、己れ自身をよく知る人である。

物にとらわれる心性、所有を自己表現と考えたがる心の状態こそ、現代の病である。

以上