午前中の活動

今日は皆でWSDに行って、初めてプレゼンテーションをする日です。
9時ごろホテルを出て、会場まではホテルからほぼ一時間でした。
途中でNational collegeに少し立ち寄りました。


その後、WSDへ到着して、早速作業を開始しました。
のラミーラさんは超典型的なネパール人の英語アクセントで、
皆自己紹介からプレゼンを開始。。。
私は一応前日の練習に頼り切って自分の出番を待ちました。

ちなみに、CREATION for ENVIRONMENTの会長からの一言。
って言っても、ぶっちゃけ言うと相変わらずネパール人の一言は。。。
その先は分かってくれたら良い!
まあ、とりあえず皆で楽しく印象に残るネパールの初プレゼンをやろうと思った。
WSDの歴史の長い話がやっと終わって、プレゼンの呼びかけが響き、皆でステージに登場。

私たち5人のグループのプレゼンを一人ずつやって最後は私の出番がようやく来た。
皆のとても順調だったと思いながら、私がステージに登場した。
緊張の中で終わった私のプレゼンはなんだかんだ良く行ったと思ったんだけど、
正直ちょっと微妙かなとも思った。
プレゼンは終わったといえども、次はバンバンと質問が出てきた。
ネパール語で聞かれた質問を通訳した私は、
申し訳ないと思いながら何とか頑張って訳したけど、
聞かれたことには説得出来たかどうか意味不明かなと。。。。

プレゼンテーションの内容
発表資料(PDF)
Waste Management in Japan

  1. 日本の廃棄物問題の概要
  2. 環境法成立の歴史的概要
  3. 環境NGOについての概要
  4. コンポスト概要
  5. コンポスト製作概要
  6. 武蔵工業大学の廃棄物処理について
  7. 結論

 

発表の一番手は手島さん。
相変わらず流暢な英語で
発表を していました。
担当の箇所は
日本の廃棄物問題
の概要でした。

二番手は久保君。
廃棄物の歴史的な
観点を独自の視点で
発表していました。
おそらく一番準備を
頑張ったのは彼でしょう☆

三番手は三川君。
環境NGOについて発表しました。
グループの中では唯一の
大学院生で、ネパールにも
今回が三度目ということで
全員のフォローに
まわっていました。

続いて尾鷲さんの
発表です。
担当はコンポストの
概要についてです。
グループ最年少でしたが
そんなことを
感じさせないような
発表をしていました。

五番目は斉藤君の発表です。
コンポストの実際の
組み立てかた
について発表しました。
事細かにしっかりと
調査をして
のぞんでいました。

最後の締めは
ネパールからの
留学生であるマノズ君。
故郷に錦を飾ってほしい
というほかのメンバーの
意見により
ラストに武蔵工業大学の
ごみ処理の活動と
発表全体の結論を
述べました。

 
質疑応答の時間
発表も終わり、ホッとしてしたのもつかの間、
質疑応答の時間になりました。

聴講者からはリサイクルの方法、
ごみ処理の際にでる
有害なガスの有無について、
日本のコンポストの現状や
それらがよく使われている理由など、
たくさんの質問がありました。

プレゼンテーションの際の全方位カメラの映像はこちら
(ご覧になるためにはQuick time playerが必要になります)

WSDの方のプレゼン
この次はWSD側のプレゼンすることの中で、
何とまた私が通訳の役割果たすことに挑戦。 
ネパール人に日本語で喋っちゃったり、
英語は日本語から直訳しちゃいながらしてて頭が回らなくなっちゃった。


プレゼンの内容はカトマンズの4区の(WSDの会社があるところ)について行われた。
そこの家庭は普段日常生活で出る生ゴミ処理の調査の結果を説明してくれた。
本調査場周辺の630軒の家庭を中心にして調べたことを発表してくれた。
去年と異なって、一年の短時間の間にキッチンのゴミ処理している家庭はなんと84%にものぼっているらしい。
さらに、この家庭らはまず月払いで、私営ゴミ回収会社へ申請し、
それによって一日に二回のごみ収集を依頼している。
でも、結局はその私営ゴミ回収会社も区役所へのゴミ回収場に配布される。

←WSDの管轄地区である第四区の
廃棄物処理の現状グラフ

 

 

ゴミ処理の取り組みを全くせず、道端や川などに捨てている家庭の確率は
わずか2%にせまったことは予想外だった。
家庭自分で、つまり直接市役所ののゴミ回収車に出す。
(但し、ゴミ回収車は一日、朝一回しか回らない)
このような手段をやっている家庭は6%をしめる。
ということでした。


午後の活動

午後からはcompostの実演です。引き続きWISDの方々に講演を行って頂きました。
今回は、bin compostと、vermi compostについてだそうです。
どちらも聞きなれないコンポストの種類なので、自分としては非常に興味深いものです。

カトマンズでは、一日に平均400tのゴミを排出しているそうです。
その内、ゴミ処理場に届くのは200tのみで、残りは地域に放置されたりしているそうです。
こういった、ゴミの放置を防ぐために、compostは各家庭で使われます。

写真の下に写っている青い6角形のものが、今回のコンポストで使われる、binと呼ばれるものです。

このbinは、約1000〜1500ルピーで売られているそうです。 
ネパールの一月あたりの平均収入を考えると、決して安いものではありません。

compostの中には、金網が設置してあります。
この上に新聞をかぶせ、石などで固定します。
この後は、基本的に生ゴミを入れるだけなのですが、まず、生ゴミは基本的に水を抜き、
細かくして入れていきます。
そのとき、前に作ったコンポストを少し入れます。

このcompostの中には、バクテリアが含まれており、コンポストの完成を促進させます。

準備が整ったら、いよいよ生ごみを入れていきます。
ただ、常に生ゴミだけを入れていくと、中で詰まってしまうので、木屑やカーボンなどを、1:1の比率で、
生ゴミと同様に入れていきます。
また、週に1度程度、微生物が大量に含まれた液体を、液体2ml、水1リットル、
そして微生物の活動を活発にするため、砂糖を2g混ぜたものを、スプレーでbinの中にふりかけます。

これが、コンポストに使用する材料(の一部)です。

約2〜3ヶ月で出来上がり、下から棒を差して引っ張ります。
完成していれば、乾いて出てきますが、そうでない場合は詰まって出てこないらしいです。
また、時々大きいゴミ等を入れた場合、そのまま堆肥化しないで出てきてしまうらしいので、
ザルを使って、取り除き、またbinに入れなおします。

できた土は、家庭の庭に蒔いたり、また売却することもできます。
ネパールの区役所では、1kgにつき10ルピーほどで買い取ってくれるそうです。
区役所はそれを15ルピーほどで販売しているそうです。
ネパールでは宗教上、花を多く必要とするため、コンポストを行っていない家庭に堆肥を販売しているそうです。

 

すごいよ、ほんと
先進国だよ、ネパール
街中で催涙ガスが飛んでこようが道端で牛を放牧してようが駐車場でハードゲイ祭をやっていようが
コンポストに関しては先進国ですね
というか、日本のコンポストの説明、しきれてないよなぁ・・・

 

次が、vermi compostの話。vermiというとわかりにくいですが、簡単に言えばミミズコンポストです。
ミミズは、日本で主に使われているシマミミズだけでなく、
Lumbricus rebellus、Perioyx excavatus、Eudrollus eugiuellの4つを使っているらしいです。

これがネパールのミミズコンポスト・・・
に使うミミズを育成中の図
  で、これが実際にコンポストを行うバスケット。
竹でできているから、呼吸穴だったり、
水分の除去だったり、いろいろ都合がいいんですね
   

まず、バスケットを真ん中で二つに分け、片方でのみコンポストを作ります。
土にミミズを入れ、ある程度なじませてから生ごみを入れ始めます。最初はりんごの皮など、
分解しやすいものを使用すると効果的です。土が黒くなったら完成です。できた土は、通常の土より軽いので、
それも参考に判断してください。
できた土を山盛りにし、ミミズを下に誘導します。また、ミミズは自分が作った土には居たがらないらしいので、
もう片方に土を入れ、敷居をはずし、ミミズをそちらに逃がします。
ミミズがいなくなったら、堆肥として使用してください。

最後に、WISDが取り組んでいる紙袋の作成について、実際に紙袋をつくりつつ講演を受けました。

これが、WISDが実際に作って
配布している紙袋です。
いや、これがいい出来で・・・
絶対日本で売れば金が取れます。

紙袋の作成は、ビニール袋で使われるプラスチックゴミの減少のため、半年前から本格的に活動しているそうです。
これらのほかに、布袋の作成も行っており、今回自分たちももらってきちゃいました。
紙袋は、大きいもので9ルピー、新聞で作成したものが1ルピーで販売しているらしいです。
ただ、同じ大きいサイズのビニール袋は2ルピーで買えるため、なかなか難しい問題です。
それに関しては、明日実際に店に行ってアンケートを取りたいと考えています。

実際に紙袋を
作らせていただきました。
手作りってすごいね。
機械より綺麗に作れてる
気がします。

こんな感じに講演を受け、今日はホテルに帰りました。


 

 

 


おまけ
ホテルにて