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東京23区の南西部に位置する世田谷区。約91万人の人口は23区内で最多ですが、大田区に次いで面積が広く、人口密度は23区中13位です。都心部からはやや距離があり、多摩川を渡ればすぐに神奈川県ということからも、世田谷区は子育て世代が多いといったイメージがあるかもしれませんが近年、一人暮らし世帯が増加しており、世帯全体の約半分を占めています。

一人暮らしも増えてきている理由として、交通の利便性が挙げられます。様々な鉄道路線が世田谷を走っており、新宿や渋谷といった都心の主要駅から20分以内とアクセス抜群です。また、住環境の良さも魅力の一つです。等々力渓谷や砧公園、駒沢オリンピック公園、多摩川河川敷など様々な緑地や公園が点在し、緑豊かな環境が整っています。

一方で世田谷区は、人気エリアであるがゆえに待機児童の数が問題視されていました。2019年までは全国で待機児童数1位でしたが、区として保育園の新設などの整備に力を入れてきた結果、2020年には待機児童数0を達成しました。

世田谷区には、交通インフラ、自然環境、子育てをするための福祉環境など、人々が快適に暮らすための工夫が街のあちこちにあふれています。様々な人が暮らすこの街から都市研究のヒントを探してみましょう。

世田谷を舞台にした作品

『秒速5センチメートル』
©Makoto Shinkai /
CoMix Wave Films

多くの人が住み、その数だけの物語が溢れる世田谷。映画『秒速5センチメートル』は一部世田谷を舞台として展開しています。主人公が少年時代に住んでいた場所で、駅前や神社などが登場します。

たくさんの⼈が行き交い、新時代のカルチャーを発信し続ける街、渋⾕。でも、「ずっと開発をしている」、「いつも新しいビルを建設している」と感じる⼈も多いのではないでしょうか。

渋⾕は「⾕」の字の通り、⾕地にできた街です。そのため、駅の地下は浸水や冠水の被害を受けやすく、駅構内は各鉄道会社による移設や増改築によって回遊しづらい構造、そして、駅周辺や駅前には緑が少なく人が集まれる広場が不足しているという課題がありました。

これらの課題を解決すべく、今、渋谷は再開発を行っています。例えば、駅の地下にはゲリラ豪雨などの水害にも耐えられる大規模な雨水貯留槽を設備、分断された駅周辺の街をつなぐ歩行者デッキを設置、官民連携のもと渋谷川を再生して水辺空間を創出するなどの開発をしてきました。同時に、環境面でも先進的な街になるために自然エネルギーの活用や高効率エネルギーの導入、緑化など、環境負荷低減に取り組んでいます。

多様な人々や最新の情報が集まる渋谷は、これからも新しいコト・モノを世界に発信し続けます。世界から常に人と注目を集める街を目指し、新しい時代に向かって様々な課題を乗り越えながら、街は変化を遂げている最中です。

渋谷を舞台にした作品

『すばらしきこのせかい The Animation』
©SQUARE ENIX/すばらしきこのせかい製作委員会・MBS

渋谷を舞台に、主人公 桜庭音操(ネク)達の生き残りをかけた物語が展開します。原作のゲームは2007年に発売され、世界的な評価も受けています。 新しい街へと変化をし続ける渋谷の姿を、ゲームやアニメを通して体験することが出来ます。

ニコタマの愛称で、住みたい街ランキングでも人気の二子玉川。大規模なショッピングセンターを中心に地域の商業拠点、交流拠点として活気があり、東京の西の玄関口として発展しています。

都会的な一面がある一方で、周辺には多摩川を含め、砧公園や等々力渓谷など豊かな自然環境が多く残されています。コイやナマズといった淡水魚、鴨や白鷺といった鳥類の姿も見られ、緑地には運動場や整地されていない原っぱもあります。

都内最大級の民間複合再開発の場である二子玉川ライズは、「自然環境との調和」をコンセプトに、二子玉川が持つ土地の魅力を見極め、快適さを求めた街づくりを東急株式会社の全体管理の下、計画・推進。街の安全や快適性を維持するための取り組みや、敷地内の自然を活用した子供向け体験イベントなど、ハード面とソフト面両方のタウンマネージメントを充実させることで、街のにぎわい創出やブランド向上に成功しています。

二子玉川の街には、親子連れが安全に遊べる施設、高齢者が休憩しやすい場所、誰もが心休まる自然環境など、住む人が生き生きと暮らすための都市研究の成果がたくさん隠れています。

東京都市大学
二子玉川夢キャンパス

二子玉川ライズ内にある夢キャンパスは「教育研究活動」「地域との連携活動」「子どもたちに学ぶ喜びを伝える活動」「都市大グループの連携活動」の4つの方針を活動の軸として、展示や講座、ワークショップなど様々な取り組みを行い、学生・教職員・中高生・子どもたち・地域の方々をはじめ、人々の夢の実現に貢献しています。

二子玉川を舞台にした作品

『ROOKIES』
©森田まさのり・スタジオヒットマン /
集英社

物語の舞台は、二子玉川にある二子玉川学園高校(通称ニコガク)。主人公川藤幸一やニコガクの野球部員たちが、共に青春を過ごした日々を二子玉川で探してみましょう。

横浜といえば、中華街やみなとみらいといった観光地がある、異国情緒溢れる港町というイメージを抱く方が多いかもしれません。その一方で、横浜市や川崎市をはじめとする「多摩田園都市」と呼ばれるエリアは、高度経済成長期に大都市のベッドタウンとして発展した街でもあります。

昨今、人口減少や高齢化、公共インフラの老朽化なども相まって、丘陵地で坂道の多いこの土地に住む高齢者には生活の不便が生じています。
そこで、こうした状況を改善するために横浜市と東急グループが取り組んでいるのが「次世代郊外まちづくり」です。空き家を上手く活用しながら、家から徒歩圏内に買い物や子育てなどに役立つ生活拠点を整備することで、外出時には地域の人たちとつながり、コミュニティが活性化するという「コミュニティリビング」という考え方のもと、にぎやかなまちづくりを進めています。

多くの人が暮らす横浜では、現状抱えている課題を持続可能な方法で解決する「まちづくり」のための様々なアイディアが見つかるはずです。

東京都市大学
横浜キャンパス

日本の大学で初めて国際環境規格「環境ISO14001」認証を取得した「エコ・キャンパス」でもある横浜キャンパス。ビオトープや野生生物が生息する保全緑地があり、自然との共存を実感しながら学べる環境です。

横浜を舞台にした作品

『恋は雨上がりのように』
©眉月じゅん / 小学館

横浜を中心に展開される、主人公の橘あきら達の物語。横浜の観光地からファミレス、日常の生活まで、人々の生活の中にある横浜を見ることが出来ます。

東京都市⼤学は、武蔵⼯業⼤学を源流に持つ大学で、理系から⽂系の範囲をまたいだ7学部17学科の構成です。急速に変化する現代において、強い実践力や豊かな人間性を持ち、柔軟な発想ができる、負荷にも耐えられるタフな人材を育成します。

学生と教職員とのふれあいを大切にした密度の高い少人数教育や、学部学科の垣根を越えた実践的な学びは、「ボーダーを超えて、学生と教職員が共に考え、学び、行動することで社会に貢献できる人材を育てる」という教育理念を体現しています。

新しい時代を切り拓く人になるため、既存の大学教育に足りなかった「自身の専門分野を活かしつつ異分野融合に取り組むことで、今までにないものを生み出す」力を育成する「ひらめき・こと・もの・ひと」づくりプログラム。このプログラムは2021年度に理工学部内の3学科でスタートした後、他学部・他学科へと拡大し、2024年度には全学部で展開していきます。これにより、「ものづくり」の改革だけでなく、環境・都市・社会・生活・人間までを含めた「くらしづくり」の改革に挑戦。これからの社会に有益な人材を輩出していくことで産業界、そして社会全体の価値観の変革を目指していきます。

東京都市大学

「社会を少しでも良くしたい、人の役に立ちたい」「複数の学部をまたがって学びたい」「技術の発展に関わりたい」
「研究することが好き」というような想いを持つ人にオススメの大学です。