日常生活におけるルーティンワークを愉しく適切に遂行するための楽曲の自動生成

研究の概要

日常生活で繰り返されるルーティンワークには,退屈さや煩わしさ,手順と時間の制御の難しさが原因で理想的に遂行できない作業がある.作業に愉しさが加わると,待ち時間や単純操作の繰返しを苦に思わなくなり,結果として作業の質が向上する.本研究では,日常生活におけるルーティンワークをより愉しく適切に遂行するための楽曲の提供を目的として,ユーザの感性に即し,理想的な作業を誘導するような作業用楽曲を自動生成するシステムを構築する.人工物と人とのインタラクション分析を実施することで,理想的な作業と理想的でない作業における動作の違いを明確にし,理想的に動作するための楽曲の特徴を獲得して,楽曲生成時の評価指標とする.また,生成された楽曲を聴きながら作業するときの発話内容からユーザの嗜好や状況を把握し,次回の楽曲生成にフィードバックすることで,日常生活全体を長期間にわたって「ほんのり」と愉しくすることを目指す.

研究組織

研究代表者 大谷 紀子東京都市大学
研究分担者 岡部 大介(東京都市大学