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岡田[公]研究室の研究領域

国連によりSDGs(持続可能な開発目標)が掲げられ、全世界で持続可能な社会の実現が求められています。 そして、持続可能な社会の実現には、環境・社会・経済のいずれをも犠牲にはできません。 たとえ、環境問題の解決に繋がる施策であっても、それが社会や経済を犠牲にするものあれば、その施策を受け入れられません。 また、持続可能な社会の実現に向けて、企業活動への期待が高まっています。 企業経営において、環境問題や社会問題は周辺テーマではではなく、中核テーマとなりました。 企業は、環境や社会への貢献を武器に競争力を高めるべく、自らのビジネスモデル変革に取組んでいくことが求められています。
そのような背景の中、岡田[公]研究室では、 シミュレーション可能なビジネスモデル構築技術を中核としてビジネスモデル変革方法の研究を推進しています。



シミュレーション可能経営事例ライブラリ

企業経営の成功事例や失敗事例を分析し、経営事例として蓄積し活用しようとする取組みが行われています。
しかしながら、その多くは、自然言語による事例の記述に留まっており、 もしも異なる経営判断、経営施策を行っていたら何が起こり得たのか、 もしも外部環境の激変(例えばリーマンショック)の時期が異なっていたら何が起こり得たのか、 といった問いに答えることはできません。
経営事例を、その背後で働いていた主要なメカニズムにまで踏み込んでコンピュータシミュレーションできる形で記述表現できれば、 様々な条件の下、何が起こり得たのかをある程度は推測可能になると考えられます。 さらに、様々な業界の様々な企業経営の成功事例や失敗事例を蓄積していくことは、 企業に働く経済的、社会的、人間組織的なメカニズムを明らかにしていくことに繋がると考えています。


企業情報マイニング

様々な業界の様々な企業経営の成功事例や失敗事例を コンピュータシミュレーションできる形で表現し蓄積していくことは、 企業に働く経済的、社会的、人間組織的なメカニズムを明らかにしていくことに繋がると考えています。 そのためには、多岐にわたる業界、業種業態の中から、事例調査や分析の対象とすべき、 他の企業とは異なる特徴を持つ企業群を探し出さなければなりません。
そこで、他の企業とは異なる経営施策や、それに伴う特徴的な業績の変化といった、 何らかの有益な情報を、膨大な公開情報の中から機械的に自動抽出するための方法を開発しています。


シミュレーションモデル高度活用法

企業に働く経済的、社会的、人間組織的なメカニズムを組み込んだシミュレーションモデルを構築できれば、 それを様々な用途に活用できると考えられます。
例えば、人工知能エージェントが最適な意思決定・行動ルールを学習するためには、膨大な数の反復が必要となりますが、 現実の企業経営においてはそのような反復実行は不可能です。 しかしながら、シミュレーションモデルを活用できれば、膨大な数の仮想実験を繰返しながら、 最適な意思決定・行動ルールを学習させることが可能になるかもしれません。
このような、シミュレーションモデルの高度な活用方法の開発を行っています。