地震峠の地すべり地で簡易ボーリング調査を行いました

相模原市緑区を流れる串川右岸では,1923年大正関東地震の地震動により斜面崩壊が発生し,16名の方が亡くなられました.この崩壊の堆積域は地震峠とも呼ばれています.当研究室の調査により,この崩壊は過去に発生した地すべりの移動体の一部が地震動で不安定化し発生したと推定されています(図左).2025年3月27日に実施した調査では,この旧期の地すべりの発生期を推定するために,簡易ボーリング調査を実施しました.その結果,風化した基盤物質を覆う有機物が見つかりました(図中・図右).採取されたこの有機物は,14C年代測定に供される予定です.本調査には「地震峠を守る会」の中村様・新井様にご協力いただきました.

2025年03月29日