教育・研究情報

「アク・ベシム遺跡を掘る」が発刊されました

勉誠社より山内和也・齊藤茂雄編「アク・ベシム遺跡を掘るーよみがえるシルクロードの交易都市」が発刊されました.この書籍には教員の佐藤剛が「チュー川流域東部の地形と遺跡の分布特性―ジオアーケオロジーの視点で」を寄稿しています.チュー川流域東部の地形分類図から,世界文化遺産でもあるアク・ベシム遺跡とその周辺遺跡の分布特性について議論するとともに,アク・ベシム遺跡は,水利システム上,効率的な場に立地していることを紹介しました.

ISBN 978-4-585-32548-2,2025年4月刊行

2025年04月30日

2025年度のゼミがスタートしました

2025年4月16日に2025年度の初回のゼミが行われました.10名の新3年生が迎えられるとともに,2名の大学院留学生も新たに加わりました.学年を超えた交流を促進するため,4年生が企画したアイスブレイクも行われました.

2025年04月19日

地震峠の地すべり地で簡易ボーリング調査を行いました

相模原市緑区を流れる串川右岸では,1923年大正関東地震の地震動により斜面崩壊が発生し,16名の方が亡くなられました.この崩壊の堆積域は地震峠とも呼ばれています.当研究室の調査により,この崩壊は過去に発生した地すべりの移動体の一部が地震動で不安定化し発生したと推定されています(図左).2025年3月27日に実施した調査では,この旧期の地すべりの発生期を推定するために,簡易ボーリング調査を実施しました.その結果,風化した基盤物質を覆う有機物が見つかりました(図中・図右).採取されたこの有機物は,14C年代測定に供される予定です.本調査には「地震峠を守る会」の中村様・新井様にご協力いただきました.

2025年03月29日

日本地理学会春季学術大会で研究成果を発表しました

3月19日から20日にかけて駒澤大学で開催された2025年日本地理学会春季学術大会において,研究室の学生・教員が研究成果を発表しました.
■松下紗弥歌・佐藤 剛・山口朱莉・奈良間千之・縫村崇行
「熟練氷河地形学者の地形判読プロセスをひもとく―アイトラッキングを活用して―」
■齋藤慎之佑・佐藤 剛・尾崎昂嗣・木村 誇
「瀬戸内海・興居島を対象とした崩壊に伴う土石流流下範囲の推定―平成30年7月豪雨により発生した土石流シミュレーションを基に―」
■山口朱莉・佐藤 剛・Nguyen Van Thang・The Viet Tran・尾崎昂嗣
「2020年台風Molaveの豪雨によりベトナム中部・クアンナム省で発生した表層崩壊の分布特性と地質との対応関係」
■佐藤 剛・若井明彦・Minh, V.L.・Thang, N. V.・木村 誇・山口朱莉
「2024年台風YAGIの豪雨によりベトナム・ラオカイ省で発生した大規模地すべり」

2025年03月20日

4年生が卒業式を迎えました

2025年3月19日に世田谷キャンパスにて学位授与式が行われました.当研究室からは下記7名のゼミ生が晴れて卒業するとともに,山口さんには学術優秀賞と校友会賞が授与されました.
井上達貴/久保一真 /齋藤慎之佑/髙橋広太/久末 真/諸星辰馬/山口朱莉
山口さんは本学大学院,齋藤さんは愛媛大学大学院にて地すべりの研究を続けていきます.また,研究室の同窓会長には髙橋さんが就任しました.

2025年03月20日

環境学部長賞をゼミ生が受賞しました

本学では大学院生および学部学生の学術活動や課外活動の顕著な成果に対し,学生表彰制度を設けています.この表彰式が2025年2月26日に世田谷キャンパスで行われ,ゼミ生の山口朱莉さん(4年)が,環境学部長賞を受賞しました.

2025年03月12日

阿蘇でドローンを活用した地形測量を実施しました

詳細な地形判読を行うためには高精度の地形測量を実施し,地形表現図を作成する必要があります.当研究室では阿蘇火山(熊本県)を構成する高岳北東斜面を対象に,ドローンを利用したレーザー測量を毎年1月に実施しています(図左).この測量結果から作成される地形表現図を基に崩壊地形の判読を行うとともに,微地形の経年変化量を計測しています.また,調査地の切土斜面では霜柱による凍上で,斜面を構成する火山灰質土層が道路上に崩落します.このプロセスを把握すべく,タイムラプスカメラの設置や(図中),土質を評価するため原位置試験(図右:透水試験)を行いました.(調査期間:1月19日〜1月22日)

2025年01月22日

相模原市・地震峠で崩壊地の調査を行いました

相模原市緑区を流れる串川右岸では,1923年大正関東地震の地震動により斜面崩壊が発生し,16名の方が亡くなられました.この崩壊の堆積域は地震峠とも呼ばれています.2025年1月13日に研究室のメンバーおよび帝京平成大学の小森次郎先生と現地にて地形・地質調査を実施しました(図左).また,現地調査と地形判読の結果、この崩壊は過去に発生した地すべりの移動体の一部が地震動で不安定化し発生したと推定しました(図右).この調査には「地震峠を守る会」の秋本様・中村様にご協力いただきました.

2025年01月17日

台風YAGIによる土砂災害現場の調査を実施しました

本年9月にベトナム北部を襲った台風YAGIの豪雨は,多数の土砂災害や浸水被害をもたらしました.今回,群馬大学の地盤工学研究室と愛媛大学の森林環境制御研究室とともに,甚大な被害が生じているラオカイ省の土砂災害現場において調査を行いました.大規模崩壊とそれに続く土石流で多数の死者が生じたLang Nu地区(写真)では,土石流が渓流沿いに堆積する過去の崩壊物質を巻き込みながら流下することで,下流に位置した村落の被害を拡大させたことが地形・地質調査で明らかになってきました.本研究室では引き続き台風YAGIにともなう土砂災害の調査を進めて行きます.(渡航期間:12月6日~11日)

 

2024年12月18日

日本地すべり学会の若手優秀発表賞をゼミ生が受賞しました

9月17日から20日にかけて公益社団法人日本地すべり学会研究発表会が宮城県仙台市の仙台国際センターをメイン会場として開催されました.その後,若手優秀発表賞の審査委員会による審査が行われ,ゼミ生の山口朱莉さん(4年)の発表「2020年台風Molaveの豪雨によりベトナム中部山岳域で発生した崩壊の分布と崩壊発生プロセス」が同賞に選ばれました.

【若手優秀発表賞】
山口朱莉・佐藤 剛・尾崎昂嗣・Nguyen Van Thang・The Viet Tran
「2020年台風Molaveの豪雨によりベトナム中部山岳域で発生した崩壊の分布と崩壊発生プロセス」

2024年12月05日

環境学部の2年生で当研究室への配属を検討しているみなさんへ

研究室の選択は皆さんの大学生活において大きな選択のひとつです.2025年度に当研究室への配属を検討している学生あるいは当研究室に関心をもつ学生は,遠慮せず所属ゼミ生や教員と面談をしてください.面談を通して,当研究室で学べること,研究テーマの実例,研究室での生活,大学院進学や就職に関して理解が進むはずです。面談を希望する学生は以下の面談申込ボタンをクリック して申し込みましょう.※東京都市大学 Tokyo City University 内のユーザーのみが回答できます.

【教員からのメッセージ】私たちの研究室は 2023 年 4 月に環境経営システム学科に開設されました.現在,教員 1 名(佐藤剛),研究員 1 名,大学院生 3 名,そして学部生18名がアクティブに研究を進めています.鍵となる研究のワードは“地理学”.ゼミ生たちは地球環境を理解するために研究室での解析やフィールドワークに積極的に取り組み,私たちが抱える課題の解決のために取り組んでいます.自然現象と人文現象との関係性に興味がある!安心安全な社会をつくるために貢献したい!フィールドワークが好き!地図づくりに興味がある!といた気持ちをもつ学生は,ぜひ研究室の扉を開いてください.そこにはみなさんの成長の場が用意されています.※大学で学ぶ「地理学」は,高校社会科で学ぶ「地理」とはその内容に違いがあります.大学で学ぶ「地理学」では,私たちが生活する地域の課題を見つけ,解決法を探るための分析力・思考力を身につけることが重要視されます.高校で「地理」を履修していなくても事例研究を進める上で問題はありません.

2024年11月23日

日本山の科学会秋季研究大会で研究成果を発表しました

11月23日に長野県大町市にある市立大町山岳博物館で開催された日本山の科学会2024年秋季研究大会において,研究室の学生・教員が研究成果を発表しました.また,東京都立大学名誉教授の岩田修二先生に氷河地形の判読をしていただき,そのプロセスをアイトラッキングシステムを用いて記録しました.岩田先生,ありがとうございました.

■松下紗弥歌・佐藤 剛・山口朱莉・奈良間千之・縫村崇行
「アイトラッキングによる氷河地形判読プロセスの抽出ーアフガニスタン・バーミヤン川上流域の事例ー 」
■山口朱莉・佐藤 剛・尾崎昂嗣・Nguyen Van Thang・The Viet Tran
「ベトナム中部クアンナム省で発生した台風豪雨による表層崩壊の分布特性ー地質との対応関係に注目してー」
■齋藤慎之佑・佐藤 剛・尾崎昂嗣・木村 誇
「愛媛県・興居島を対象とした崩壊に伴う土石流流下範囲の推定-平成30年7月豪雨で発生した土石流の再現シミュレーションを活用して-
■佐藤 剛・山口朱莉・松下紗弥歌・千木良雅弘
「アイトラッキングを活用した地すべり地形調査のアーカイブ作成」

 

2024年11月23日

トゥイロイ大学65周年記念式典に参加しました

本学と包括協定を結ぶベトナム・トゥイロイ大学の開学65周年記念式典が11月15日から16日にかけて開催され,教員の佐藤 剛が参加しました.本年,台風Yagiの豪雨により甚大な被害を受けたベトナム北部を対象に,今後,土砂災害の調査を両大学で共同実施することも約束されました.

2024年11月23日

日本活断層学会2024年度学術大会で研究成果を発表しました

11月2日から3日にかけて信州大学長野キャンパスで開催された日本活断層学会2024年度秋季学術大会において,研究室の学生・教員が研究成果を発表しました.

■松下紗弥歌・佐藤 剛・山口朱莉・松多信尚・越後智雄
「アイトラッキングを活用した変動地形判読プロセスの記録と解析―キルギス共和国チュー川盆地南縁の事例―」
■佐藤 剛・若井明彦・越後智雄・山内和也・望月秀和
「キルギス共和国アク・ベシム遺跡で発見された唐代土塁の地震性変形構造と起震断層」

2024年11月03日

5th ICSCE 2024で研究成果を発表しました

10月23日から25日かけてハノイにある交通運輸大学(University of Transport and Communications)で開催されたInternational Conference on Sustainability in Civil Engineering 2024(5th ICSCE 2024)において山口朱莉さん(4年)が研究成果を発表しました.

■Yamauchi Akari, Sato Go, The Viet Tran, Van Thang Nguyen, Ozaki Takatsugu
「Evaluating Landslide Dimensions and Distribution Across Different Geological Settings in Quang Nam Province Following Typhoon Molave」

2024年10月27日

水中考古学者らとフィールドワークを実施しています

科研費のプロジェクト「海からみなとを探る:水中考古学と海洋科学の融合」の一環として,研究代表者の佐々木ランディ先生(帝京大),菅 浩伸先生(九州大),南 健太郎先生(京都橘大)そして学生とともに,福井県美浜町早瀬や京都府丹後市城島において港の遺構やその周辺の土地利用の調査を行っています.また,調査に先駆けて南先生らが進めている琵琶湖の湖底にある坂本城の遺構調査も見学させてもらいました.本研究室では考古学と地形学とを絡み合わせた研究を今後も進めて行きます.(実施日:10月18日~22日)

2024年10月21日

沈下修正技術に関する講演が行われました

地震や地すべりにともなう不均等な地盤沈下は,建物や構造物に傾きを生じさせます.その沈下を修正し,元の状態に戻すための技術である「沈下修正工法」について,アップコン株式会社の川口宏二様・田中基秀様に説明いただきました.同社は「ウレタン樹脂」を使用した沈下修正技術で知られています.ゼミ生たちはウレタンを発泡させる実演を観察するとともに,ウレタン樹脂を活用した最新の研究開発実例を学ぶことで,地盤沈下対策の理解を深めました.(実施日 10月9日)

2024年10月13日

日本地すべり学会研究発表会で研究成果を発表しました

9月17日から20日にかけて宮城県仙台市の仙台国際センターをメイン会場として開催された,第63回(2024年度)公益社団法人日本地すべり学会研究発表会において研究室の学生・教員が研究の成果を公表しました.

■山口 朱莉ほか
「2020年台風Molaveの豪雨によりベトナム中部山岳域で発生した崩壊の分布と崩壊発生プロセス」
■ 齋藤 慎之佑ほか
「瀬戸内海島嶼部を対象とした崩壊に伴う土石流流下範囲の推定~平成30年西日本豪雨により発生した土石流の再現シミュレーションを基に~」
■久保 一真ほか
「AHP法とSAR干渉画像による地すべり活動評価結果の比較-月山西部を対象に-」
■諸星 辰馬ほか
「沖縄島北部に分布する地すべり地形の特徴―地質との関係に注目して―」
■井上 達貴ほか
「神奈川県山北町に分布する自然災害伝承碑のインベントリ作成ー土砂災害に注目してー」
■佐藤 剛ほか
「アイトラッキングを活用した地すべり災害発生場における調査の記録 -令和 6 年能登半島地震によって引き起こされた大久保地すべりでの事例-」

2024年09月20日

キルギスでフィールドワークを実施しています

帝京大学文化財研究所が主導するプロジェクト「シルクロードの国際交易都市スイヤブの成立と変遷-農耕都市空間と遊牧民世界の共存-」の一環として,変動地形の調査を8月16日から21日にかけて実施しています.このプロジェクトでは世界遺産アク・ベシム遺跡の発掘をしており,これまでに土塁の一部が地震で変形した痕跡が見つかっています.この地震はアクベシム遺跡の南方13㎞に位置する活断層の活動履歴との関連性が考えられます.群馬大学の若井明彦先生,(株)環境地質の越後智雄氏にも参加いただき,断層崖の地形測量や地質調査を行いました.研究の成果がキルギスの防災に活かされることが期待されます.

2024年08月20日

トゥイロイ大学およびJICAハノイ事務所を訪問しました

ベトナムのトゥイロイ大学と本学との学生・教員交流,共同研究等を構築することを目的とした包括協定(MoU)のセレモニーが8月8日にハノイにあるトゥイロイ大学で行われました.本学からは飯島健太郎環境学部長と環境学部の教員3名(古川柳蔵教授・加用現空准教授・佐藤剛),そして環境学部の学生12名も参加しました.今回のベトナム訪問はフィールドスタディーも兼ねており,同じく8日午前には国際協力機構(JICA)ハノイ事務所において,同事務所の稲森真希子氏そして農業農村開発省(MARD)に派遣されている鈴木高専門家より,日本政府が支援する防災案件の取組みについて説明をいただきました.野外巡検ではトゥイロイ大学のViet先生,Thang先生に案内いただきました.世界複合遺産でもあるチャンアンでは学生がカルスト地形の形成プロセスや石灰岩の斜面崩壊について学びました.心温まるセレモニーと懇親会そして野外巡検をご準備いただいたトゥイロイ大学,国際協力の最前線について学ぶ機会を与えくれたJICAハノイ事務所に感謝いたします.ありがとうございました.

2024年08月11日

斜面災害対策技術に関する講演が行われました

国土の75%が山地で構成される日本では,地すべりや崩壊が毎年発生します.そのため斜面災害を防ぐための事業が全国各地で行われています.7月4日に日特建設株式会社の宇次原雅之様・安田裕一様にご来学いただき,日本で行われている斜面災害対策工事について講演いただきました.ゼミ生たちは建設会社と建設コンサルタントの業務内容とその違い,日本で行われている斜面災害対策工法の種類といった基礎的なことから,同社が取り組むICT活用による業務の効率化や景観および環境に配慮した工法など応用的なものまで幅広い内容を学びました.

2024年07月06日

ベトナム・トゥイロイ大学の教員が研究室を訪問しました

ベトナムのトゥイロイ大学(Thuyloi University)と本研究室はベトナムの土砂災害に関わる研究を進めています.6月30日から7月3日にかけて,同大学土木工学部のTran The Viet氏とNguyen Van Thang氏が来学し,当研究室においてベトナム北部を対象とした地すべり地形判読を進めるとともに,そのプロセスをアイトラッキングで記録することに取り組みました.また,世田谷キャンパスの地盤環境工学研究室が所有する遠心模型実験装置の見学も行いました.
トゥイロイ大学と本学とは学生・教員交流、共同研究等を構築することを目的とした包括協定(MoU)を締結しました.8月にはそのセレモニーがトゥイロイ大学で開催される予定です.

2024年07月06日

砂防事業に関する講演会が行われました

砂防事業とは,土石流や地すべり,がけ崩れといった土砂災害の対策のことです.大きく分けて,砂防ダムなどの施設を造る「ハード事業」と,ハザードマップ,防災教育,警戒避難のための情報発信など「ソフト事業」があります.5月29日に土砂災害防止広報センターの井良沢道也先生(岩手大学名誉教授)に来学いただき,こうした砂防事業やその重要性についてゼミ生を対象にご講演いただきました.

2024年05月30日

新たに3年生8名が研究室のメンバーになりました

環境学部の3年生8名が環境地理学研究室のゼミ生として迎えられました.新たに学生研究室も設置されました.場所は教員研究室(3号館5階3502室)に隣接する3501室になります.活発な議論や調査・分析がこの学生研究室において実施されることが期待されます.

 

2024年05月18日

能登半島地震で発生した土砂災害について防災学術連携体で報告

2024年1月1日に発生した能登半島地震により北陸地方を中心に甚大な被害が生じています.この地震を誘因とし地すべりや斜面崩壊にともなう多数の土砂災害も発生しました.これを受け佐藤 剛を始めとする研究グループ(公益社団法人日本地すべり学会「令和6年能登半島地震を誘因とした地すべり分布図およびインベントリ作成部会」)は地震で発生した地すべりや斜面崩壊の分布特性や発生プロセスについて調査を開始しました.その結果の速報として1月31日に開催された一般社団法人防災学術連携体の「令和6年能登半島地震・1ヶ月報告会」において紹介しました.

「令和6年能登半島地震を誘因として発生した地すべりの分布と特徴」(画像をクリックすると視聴できます)

■防災学術連携体「令和6年能登半島地震・1ヶ月報告会」Website 

2024年02月02日

横浜キャンパスで地すべり地形判読の勉強会が開催されました

公益社団法人日本地すべり学会関東支部による講習「地すべり対策技術に関する基礎勉強会―地すべり地形判読―」が1月22日に横浜キャンパスで開催されました.講師の檜垣大助先生(日本工営株式会社・弘前大学名誉教授)の地形判読技術を数多くの学生や建設コンサルタントの若手社員が学びました。環境学部からも8名の学生(1年生~3年生)が参加しました。この講習ではアイトラッキングを活用し,檜垣先生の地形判読プロセス(檜垣先生の視線動画)を受講者がリアルタイムで視聴するといった新たな取り組みも行われました.

 

2024年01月21日

変動地形学の専門家のアイトラッキングを実施

変動地形学の専門家に淡路島の野島断層,そしてキルギスのチュー川盆地縁辺に位置する活断層周辺を対象に地形判読をしていただき,アイトラッカー(Tobii Proグラス3)を用いてそのプロセスを記録しました.地形判読を担当いただいたのは株式会社環境地質の越後智雄氏です.研究室ではアイトラッキングシステムを用いて大量の視線データを収集・解析することで,変動地形判読のコツの見える化に挑みます.視線動画には越後氏の分かりやすい解説も録音されており,動画そのものも教材として活用していきます.(実施日:2023年11月23日)

地形判読のアイトラッキングと作成されたヒートマップ(視線が集中したエリア)

2023年11月25日

第6回都市大研究プレゼンコンテストで学生が最優秀賞受賞

2023年11月4日に世田谷キャンパスで開催された第6回 都市大研究プレゼンコンテスト(6th TCU R-PresCo)において,ゼミ生の山口朱莉さん(3年)が最優秀賞(学部生部門)を受賞しました.本コンテストは,学生の研究成果や学生生活での活動をテーマにプレゼンテーション力の向上を図るために毎年開催され,学生が自身の研究や活動内容をプレゼンするものです.山口さんのプレゼンタイトルは「ベトナムの土砂災害を防ぐために-中部ベトナムを対象とした斜面崩壊分布図の作成と地形解析ー」.大学院に進学して研究を続けることを希望する山口さん.その研究成果がベトナムの防災に役立つことが期待されます.

【開催報告】第6回 都市大研究プレゼンコンテスト(6th TCU R-PresCo)を開催しました(産官学交流センターweb)

2023年11月09日

最新のアイトラッキングシステムを導入しました

最新のウェアラブルアイトラッカーであるTobii社の「Tobii Pro グラス 3」を研究室に導入しました.10月7日にはTobii社の方に使用方法の講習会を実施していただきました.今後,ゼミ生たちはアイトラッカーを用いて専門家の視線計測を行い,解析ソフトウェア「Tobii Pro ラボ」を用いてさまざまな分析(たとえば地形判読プロセスの把握など)に取り組みます.
【Tobii社web】Tobii Pro グラス 3 / Tobii Pro ラボ

2023年10月08日

サイトをオープンしました

2023年4月1日よりスタートした環境地理学研究室(佐藤剛研究室)のサイトをオープンしました.9月からは大学院生2名が新たに加わりました.

2023年09月26日