国土の75%を山地で占められる日本.豪雨や地震によって地すべり災害が毎年発生しています.こうした災害を減らすためには,地すべりが発生する場を事前に予測しておくことが重要です.私たちの研究室では高知県東部の山間域を調査サイトとし(A・B・C),地形から地下水位を地形から推定(D),そして斜面の安定性を解析することで地すべり発生危険箇所を推定しました(E).
【参考】Sato, G et al. (2021) New Approach for the Extraction Method of Landslide-Prone
Slopes Using Geomorphological Analysis:Feasibility stuy in the Shikoku
Mountains, Japan, Jour.Disaster Research, 16, 618-625 .
研究事例
■ハザードマップ作成を通じた国際協力
中米ホンジュラスの首都テグシガルパは盆地上に位置し,豪雨にともなう大規模な地すべりが発生します(A).国際協力機構(JICA)の事業として,首都圏の地すべりハザードマップの作成に取り組むとともに,作成方法の技術移転をホンジュラスの研究者・技術者に対して行ってきました.このハザードマップは現在,テグシガルパ市政府の防災計画の基図として活用されています.
【参考】佐藤剛ほか(2017)国際協力機構(JICA)による地すべり調査・対策事業の動向,日本地すべり学会誌,54 (4), 155-162.佐藤剛ほか(2015)ホンジュラス共和国を対象とした日本の国際協力による地すべり調査・対策の取り組み,日本地すべり学会誌,52
(4), 161-167 .