「顔画像生成AIを利用した顔の魅力に関する個人とグループ間の調査」(2023年度卒業研究)

本研究では、個人の顔の魅力がグループ全体の魅力評価にどのような影響を与えるかを調査しました。近年、アイドル市場では「どの顔が好まれるか」がビジネス的にも重要な指標となっていますが、その判断はプロデューサーなど個人の主観に依存しており、再現性に乏しいという課題があります。

そこで本研究では、性別・年齢・髪型などの条件を細かく指定できる顔画像生成AI(Generated Photos [1])を用い、アジア系男性の顔画像を作成し、個人評価70枚・グループ評価36枚の画像を調査対象としました。まず、ビューティスコア(美しさ)によって個人の顔の魅力を評価するアンケートを実施し、平均点を算出しました。ビューティスコアとは、1~5点の間で顔の魅力度を数値化したものです。その結果、最も魅力的と評価された顔は4.3571点、最も魅力的ではないと評価された顔は1.5点となりました。

次に、3人1組の12グループを形成し、好みの順位を付けるアンケートを実施しました。その得点集計に基づき、最も評価が高いグループをA、最も低いグループをLとしました。

アンケートの結果から、個人のビューティスコアが高いほどグループの魅力評価も高くなる傾向が確認されました。また、魅力度の極端に低い人物が含まれる場合、グループ全体の評価が大きく下がることも明らかになりました。これらの結果から、個人の魅力がグループ評価に強く影響することを実証できました。

本研究ではサンプル数など課題は残るものの、アイドル育成やマーケティングへの応用可能性が期待できる成果を得ました。

<図 : グループの好みの調査結果(一部)>

参考文献
[1] Generated Photos, https://generated.photos/, 参照日2023年5月11日