「NDIによるネットワーク映像伝送時における通信特性の検証」(2023年度卒業研究)

本研究では、Network Device Interface (NDI)によるネットワーク映像伝送時の通信特性について検証を行いました。NDIは、LANケーブル1本で高品質な映像伝送を可能にする新しい技術ですが、その通信量などの特性は十分に明らかにされていませんでした。

そこで本研究では、映像の解像度や本数の違いによる通信量の変化、また通信帯域を制限した際に映像や音声にどのような影響があるかを調査しました。今回は、1080p60フレームレートの映像や音声の同期を確かめるSYNCTESTの動画、およびフレームレートの動画を合わせたものを使用しました。

図1 Blur Busters UFO Motion Tests [1]とSYNCTEST [2]を合わせた動画

その結果、1080p60の映像を安定して送信するにはおよそ9MB/s以上の通信帯域が必要であり、映像の本数や解像度に応じて通信量は比例して増加することが分かりました。通信帯域が制限されると音声や映像の遅延が発生する一方で、画質への影響は少ないことも確認できました。

[1]  Blur Busters UFO Motion Tests, https://blurbusters.com/motion-tests/tools/ (参照: 2025/10/24)
[2] SYNCTEST, https://www.youtube.com/watch?v=Wtt9aK27mes (参照: 2025/10/24)