交通流シミュレーターを用いた高速道路の合流時の渋滞及び衝突の調査(2024年度卒業研究)

本研究では、高速道路の合流時に発生する渋滞や衝突について、交通流シミュレーターを用いて調査しました。 

調査では、交通流シミュレーターSUMO(Simulation Urban Mobility)と、地図データを取得できるOSM(Open Street Map)を使用し、青森県平川市の碇ヶ関ICを対象にシミュレーションを行いました(図1)。本線を走る車両と合流車線から入る車両を設定し、collisions(事故)とteleports(渋滞)の発生件数を調べました。 

条件として、minGAP(車間距離)、accel(加速度)、車線数を変化させました。図1は、本線の車線数を2車線から3車線に増やした碇ヶ関ICのシミュレーション画面を示したものです。この条件で調査した結果、2車線では発生件数が141件であったのに対し、3車線では108件に減少しました。また、minGAPを短くすると事故や渋滞の件数が少なくなり、accelを大きくすると合流後に本線車両の速度へ合わせやすくなるため、事故や渋滞が減少しました。 

以上の結果から、高速道路の合流時には、車間距離、加速度、車線数が交通の安全性に影響することが分かりました。今後は、シミュレーション上で事故や渋滞を0件に近づける条件の検討が課題です。

図1 青森県平川市の碇ヶ関IC