<日記>
3月4日(土曜日)、ついに待ちに待った、WSD
への訪問の日がきました!
三川君や栗島さん、ブレンダは久しぶりのWSDのメンバーとの再会を楽しみにしています。
今回新しく参加した丸山君や盛さんは、ネパールでも有数のNGO団体とセッションが出来るということで、心臓の鼓動も高鳴っています。
僕たちの泊まっているホテル(ダイナシティー)から、バスに揺られること15分
とうとうWSDの本部にやってきました。
ところがあまりにも早く到着したせいで、WSDのメンバーがまだ来ていないという事態が。。
WSDのメンバーが来るまで、あたりを散策することに。
さすが信仰深い国、ネパール。
少し歩いただけで、荘厳な寺院を目にすることが出来ました。
ムサコーメンバー一同、あまりの迫力に息を呑んで、見とれてしまいました。
そうこうしているうちに、WSDのメンバーが到着。
懐かしい面々に、思わず笑みが。。
懐かしい再会を楽しんでるのも束の間、これまでのお互いの研究成果を発表するプレゼンテーションをしなくてはなりません。
いざ本題に入ると、一同の顔ががらりと変わり、真剣そのもの。
熱心にメモを取ったり、鋭い質問をするなど有意義なプレゼンテーションの時間がすごせました。
そして、ランチタイム!
ネパール人の伝統的な料理であるダル・バーツが、振舞われました。
カレーのような味覚に、思わず『おいしい!』との感激の声があちらこちらで、聞かれました。
これから毎日、ダル・バーツがランチに出てくるそうです。
ランチ・タイムが待ち遠しくて、仕方ありませんね!
ランチ・タイムも終わり、いよいよムサコーメンバーの
プレゼンテーション。
2ヶ月間の研究の成果を発表する場だけあって、みんな緊張の面持ち。
プレゼンテターは、順に久保君、丸山君、盛さん、尾鷲さん、マノズ、三川君でした。
予定していた時間は30分程度でしたが、僕たちのプレゼンのテーマがWSD、ナショナルカレッジの興味を誘い、激しい討論会へと突入!
討論会を通して、ネパール、日本の両国のゴミ処理の問題点が、改めて明らかになりました。
国境を超えた討論会の必要性を、激しく痛感したプレゼンテーションとなりました。
プレゼンテーション詳細>
WSDの方々のプレゼンテーション
- WSDの成り立ち
- 前回の活動の復習
- 紙のリサイクルに関して
- 2006年のキャンペーン
- アンケート結果
1, WSDの成り立ち
WSD(Women in Sustainable Development)は1999年に設立された団体です。
元々、現在のような廃棄物処理に関して活動をしている団体ではなく、会社などの
まかないを作っている団体だったそうです。
しかしながら、それだけでは生計を立てていくことが出来ずに、現在のような紙のリサイクルを
している団体へと変化していったということです。
ネパールではたくさんのリサイクル不可能なビニール袋がたくさん使われており、
人々はそれを道へと捨ててしまうので捨てられた袋は環境に対して非常に悪い影響を
与えてしまいます。そのような現状を打破するためにWSDは日夜活動をしています。
その活動は、新聞紙や古紙をリサイクルしそれを人々の生活に浸透させるため
袋の配布者である小売店の店主の方々にそれらの使用をお願いしているそうです。
しかしながら、いくつかの店主たちの反応は悪く、WSDの活動に対してもなかなか
賛同を得られていないというのが現状です。
廃棄物処理の活動の詳細に関してはこちら>
2, 前回の活動の復習
前回の研修旅行では、廃棄物処理の活動に焦点を当て、コンポストの製作、
店主へのアンケート等を通してWSDの活動に参加しました。
前回の活動に関しては2005年度の活動詳細のページを参照してください
前回の活動詳細のページはこちら>
3, 紙のリサイクルに関して
WSDは現在、多岐にわたる活動を行っているのですが、
それらに対しての説明及び紙のリサイクルに関しての説明を受けました。
WSDでは、新聞紙を近所から回収し、紙袋を作成し紙のリサイクルに貢献しています。この紙は52のショップで使用されています。さらに紙のリサイクルを進めていくにあたって大学のなどに行って紙袋の加工を教えたりすることで紙のリサイクルの重要性を伝え、紙リサイクルの意識を持たせています。この活動がWSDの近所の人々の興味をもたせ、紙袋の加工を伝え、さらに紙リサイクルを提唱しています。
また、WSDでは様々な種類の紙袋を作成しているのですがその中でも特に人気があるのが新聞紙を使用した簡単に作れるものだそうです。これはTungaと呼ばれているそうです。WSDではこの新聞紙を使用して作った紙袋を利益が出ないほどの価格で販売し、その推進を図っているそうです。
4, 2006年のキャンペーン
主な活動は、店での紙袋の使用促進と20ミクロン以下の薄さのビニール袋の使用を減らす。
また他の活動として、この目的として挙げられるのは、店主から紙袋の使用についての答えを聞くこと、
店の人・消費者にプラスチックバッグが与える環境への影響を示し、
店での紙袋の使用率を調べ、店の人々による紙袋作成を彼らに示す。
そして、店の人たちはほとんどの人々がこの紙袋キャンペーンに協力的である。
しかし、自分たちで紙袋を作ることには興味がない人々が多く、また彼らには昔からプラスチックを使う習慣がついているため、
このキャンペーンが促進しないとも言える。
5, アンケート結果
明日はWSDの活動に対して協力している小売店を訪問し、アンケート調査を
行う予定になっています。実際に使用するアンケートを使用してWSDの方々が
先行アンケートを協力している小売店の人たちから取ってくれていました。
アンケートの内容等に関しては明日の活動をご覧ください。
その結果の一例としては…
小売店で紙袋を使おうとすると、顧客の人々がビニール袋を
求めて不満を言う人々がいる。
とか
少数であれば紙袋を使用する用意がある
や
ショッピングバッグは一般人は普通使用しない
といったような意見が見られたということでした。
武蔵工業大学学生によるプレゼンテーション
ネパールの廃棄物処理の問題と日本における廃棄物処理の活動とを比べるという目的でWSDにおいてプレゼンテーションを行いました。
テーマとしてlife in Jaanというタイトルで日本のライフスタイルから廃棄物処理の問題についてを発表しました。
概要は以下の通りです
- 日本人のライフスタイルについて
(生活から廃棄物処理の問題を考える)
- 廃棄物量の推移及び紙ごみのリサイクル率の概要について
- 紙ごみの問題点及び排出量
- プラスチックゴミの問題点及び排出量
- 廃棄物処理の具体的政策として横浜市におけるG30の取り組み
- 結論
これらの内容について、日本における活動の紹介やWSDの人々の質疑応答などが行われました。特に、具体的施策であるG30に対しては多くの質問があり、私たちとの活発な議論が行われました。
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