ネパール Prabhat School 環境教育

 3月8日〜11日にかけ、ネパールのPrabhat Schoolで第2回環境教育プログラムを実施しました。

 近年、首都カトマンズ周辺では人口増加が著しく、それに伴い、ゴミ問題が深刻化しています。
 観光産業で外貨を稼ぐネパールにとって、ゴミ問題は早急に解決しなければならない問題ですが、ゴミの最終処分場の不足やゴミ収集が徹底されていません。そこでトップダウン方式ではなく、ボトムアップ方式の解決手段として、子供たちとゴミについて考え、解決する方法を探すことに焦点をあて、第2回環境教育プログラムを実施しました。

時間
内容
場所

9:30
歓迎会
校庭
10:00

イントロダクション
校庭
10:30
事前アンケート
教室@A
11:00
ビデオレター紹介
○×クイズ
教室@/校庭
12:00
○×クイズ
ビデオレター紹介
校庭/教室@
13:00
ランチタイム
14:00
ごみ調査・分別・測定
各フィールド
15:30
お買い物シュミレーション

校庭
16:00
まとめ
教室@A

 

●歓迎会・イントロダクション
 この日はナショナルカレッジの学生の都合により歓迎会には武蔵工業大学のみの参加となりました。
 Prabhat Schoolの熱い歓迎で迎えられ、武蔵工業大学メンバーの自己紹介や先生方の挨拶が終わり、約80名の小学生を9チームに分け、各チームで軽く自己紹介をしたのち、環境教育プログラムを始めました。

●事前アンケート
 前回のプロジェクトでPrabhat Schoolを訪れて環境教育を行い、現在Prabhat Schoolの学生が環境問題に対しどのように考えているのか、また今回の環境教育プロジェクトが終了したときにはどのように意識が変化しているのかを比べるために事前アンケートを実施しました。

 

●ビデオレター紹介
 前回のプロジェクトに続き、Prabhat Schoolの子供たちに横浜市立牛久保小学校から預かったビデオレターを紹介しました。このビデオレター紹介の目的は、お互いの国の学校生活を知り、日本とネパールの小学校の間にネットワークを作っていくことです。
 ビデオレターでは牛久保小学校の子供たちが、環境教育をしている様子や日本の文化、小学生たちが作った学校紹介ニュースを紹介するものでした。年齢の近い子供たちが外国のまったく違う環境で勉強したり遊んだりしている光景にPrabhat Schoolの子供たちも興味津々でした。(写真:子供たちがビデオレターを見ているヤツ)
 ビデオレター紹介後には感想を聞き、前回Prabhat Schoolの生徒が牛久保小学校宛に送った質問の回答を聞いたうえで、また牛久保小学校宛の質問を考えてもらいました。
 ビデオレターは15分くらいのものだったが、アンケートを見てみるとみんな牛久保小学校の生活に興味を持ってくれたようで、牛久保小学校に対するたくさんの質問が出てきました。

 

●○×ゲーム
 ○×ゲームは前回、8月に行ったプログラムの確認と子供達に楽しんでもらう為に行いました。子供たちに○×ゲームを理解してもらえるかが心配でした。
 ○×ゲームの質問は、前回のプロジェクト、植林、ゴミの分別などに関係した6分別が判るか、植林した木の世話をしているか、前回のプログラムを誰かに伝えたかなど8つ質問をしました。
 子供たちからは「割れたビンはどうするのか」や「前回のプロジェクトを家族・友達・親戚に話した」などいろいろな意見・前回のプロジェクトの感想が聞けました。子供たちが積極的に参加してくれたので特に問題なくでき、とても楽しかったです。

 

●ごみ調査・分別・測定
 ゴミ調査は子供たちに普段生活している場所のゴミを拾うことによって、学校周辺にどれほどゴミが落ちているのかを確認してもらうために行いました。
 9グループを5箇所(学校、住宅街、商店街、川、公園)に振り分け、ゴミ拾いを行いました。
 ネパールには至る所にゴミが落ちているので全て拾うのは、まぁさすがに無理だろぅ〜ということで、30リットルのゴミ袋が2つ満杯になったら学校に戻るということにしましたとさ。
 
 それにしてもネパールはよくゴミが落ちてるなぁ〜by ソンギ

@ 川
A 住宅街
B 公園
C 商店街
D 学校

 









●お買い物シュミレーション
 本日のメインイベントの1つである模擬ショッピングが始まりました。
 模擬ショッピングとは、

1. 校庭に4つの模擬のショップを配置します
2. 4つのお店は、お菓子屋、パン屋、文房具屋、八百屋です
3. 今までのA~Iまでの9つのチームの中でさらに布バックを使ってショッピングをする班と何も持たずにショッピングする班の2つに分かれてショッピングします

 ここで模擬ショッピングをする理由・目的をお話します。
 ネパールで買い物をする際に使われるビニール袋はリサイクル不可能(質も悪く、ネパールではビニール袋のリサイクルシステムが存在しないため)なため、環境に対して悪影響かつ多量に消費されゴミの増加を招きます。
 また、町中の至る所に黒いビニール袋が放置されていて街の景観にもよくありません。
 そこでこの厄介者の黒いビニール袋の使用を抑えるためにこの模擬ショッピングを計画しました。
 ショッピングをする際に、布袋を使うグループと普段同様ビニール袋を貰いながらショッピングをするグループに分けることで、ショッピング終了後どちらが環境にやさしい買い物か、ベストな買い物かを子供たちに身を持って体験させ、今度買い物をする際に布バックを使うことを子供たちに促進させる狙いがあります。
 実際ショッピングシュミレーションをしてみて、
・子供たちは楽しくわいわいショッピングをしていました。
・ 自分のグループの子供たち全員布バッグを買い物時に使うと約束してくれました。
・ 楽しく布袋の有用性を子供たちに伝えられたと実感しました。
・ 最後にショッピングで買ったもの(お菓子など)をみんなで食べて布袋を子供たち全員に配って終了です。

 

●まとめ
 今日行ったゴミ広いや模擬ショッピングで感じた事や分かったことを2日後に子供たちがプレゼンテーションするために残った30分間くらいでそれぞれのグループがポスターを書きました。
 それぞれのグループが2日後どのようなポスターでどのような発表をしてくれるかとても楽しみです。

 おしマイケル☆




日程
3月2日
3月8日
3月11日
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